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龍の描き方というのは、コツさえつかんでしまえば簡単なものになります。

これは、水墨画の基本要素をふんだんに含む画法で、やり方次第で、ある程度の出来栄えの良いものは完成します。

水墨画における龍は、その画法上、筆遣いとしてのやり方に基礎事項が入っていますので、ある程度、水墨画を描けるようになったら、チャレンジしてみましょう。

今回は、龍の描き方について紹介します!

龍の描きかたのコツ

龍の描き方のコツは、まず、グレーゾーンから攻める事です。

背景の白の素地に対して、どのように、薄い墨を塗っていくかで、まず、ピンポイントを塗る前に考えておくことがあり、そのグレーゾーンにより、ハイライトのホワイトの部分を消してしまわないようにします。

この、薄墨を塗るかたちで、背景とのコントラストを後で、極処理として付けていきます。これは、日本画にも通じるやり方なのですが、バックをある程度均一に、そして背景画に合わせて、筆を薄く塗り進めます。そして乾いたら、ピンポイントで細い面相で形取りに入ります。形を部分的にデッサンで着たら、龍の凹凸を意識しながら、その極から、しみこませるように、薄いグレーを塗り重ねます。

最初にピンポイントの部分のブラックゾーンを塗っていてもいいです。それで乾くころに、さらにグレーで、形を切り込んでいきます。最後に目入れしてもいいです。そのグレーの重ね方で、龍の立体像や、躍動感をアレンジしていきます。ピンポイントで仕上げるブラックポイントは、力量よく、そしてリズミカルに描写します。

そして、黒一色にならないように細心の注意を払いながら、初心者であれば、薄いグレーの集積で立体感が出せるようにチャレンジすることです。

難しい点

難しい点と言えば、やはり初心者が気を付けないといけない、水の量の調整です。

紙面にはあまりに多すぎる水分があると、紙の破れる可能性が出てきます。ですので、グレーゾーンを塗り重ねる時には、そのいったん乾く状態まで、待っておくのが良いです。扇風機をあててもいいですが、表面の水分が流れないように注意してください。水分がたまっている状態で、紙面を縦にしたり、横から風を当てると、水分がながれ、紙面が汚れてしまいます。

そのほか、上級者になれば、下部の水量のにじみに対して、さらににじみ効果を与えることで、偶意的なデッサンも水墨画でかのうとなります。そのほか、筆の腹を使う部分など、多少とも書道の力量が必要になり、その筆先と筆の腹の間の、墨汁の含み量の事までも細心の注意を払わなくてはなりません。

龍の描き方の手順

龍の描き方の手順としては、まず、見本をよく見る事です。

見本をよく見て、概略をつかみます。そして、ピンポイントのホワイトの箇所は、光を演出する部分ですので、その部分を消さないように意識付けします。

それから、背景と龍自体の、グレーゾーンを攻めていきます。もし、雲などを描きたければ、雲の白い色がどれくらいの、カラーバルールが必要か、事前に計算しておくとよいでしょう。そして、グレーゾーンを塗り重ねる間に、モノの輪郭を表現します。輪郭線を面相筆で一気に仕上げるのは、水墨画風ではありません。つまり要所要所に、ピンポイントに、ブラックを載せていきます。

そして、そのうろこの表現に至っても、要所のアレンジによって、全体の紙面が構図バランスをなし、その白黒の表現であったとしても、リズミカルな作図にならなくてはなりません。これは、手先の運動の意味ではなく、ちゃんと物事を的確にとらえた結果としての所作です。つまり、実物を表現するという意をはっきりと飲み込んだ手法でなくてはなりません。手先の運動だけの画は、モノを表現したものとは違います。

そして、鱗の一枚一枚に関しても、要点よくおさえなくてはなりません。うろこに対する表現は、一枚一枚の鱗を表現する意味はあるのかというテーゼにおいて、その全体バランスのなかでの、グレーゾーンのバルールにより、立体描写に必要なのか、全体バランスにそれが必要なのかよく考えて描きます。そのうえで、鱗が突出するのであれば、その立体形状に対し、輪郭を浮き立たせるために、立体感としての陰影を施すようにします。

そして、一部分の描写が、全体としての龍の量感を表すように、全体バランスを意識しながら、仕上げていきます。結局は水墨画の紙面がアグレッシブに、バランス統一を果たしていなくてはなりませんので、そのグレーゾーンのバルール・バランスに気をつけます。

まとめ

水墨画で龍を描くのは、ピンポイントを抑えると簡単と言われます。水墨画は、書道のような白か黒かの世界ではありません。これは、グレーゾーンの集積とも呼べる作業になり、その墨の色や、水分加減に間違いがあってはならないのです。

あえて、たとえるなら、最初のグレーを載せる段階から、ある程度ブラックバルールをどこまで、出来添えるかという形まで、頭脳で計算できていなくてはなりません。つまり、グレーの集積の為に、一筆を加えようとも、その全体バランスとの兼ね合いより、最後の一点に至るまで、ある程度の目論見が必要なのです。そのうえで、ホワイトバランスとしても、ホワイトピンポイントとしても、絶対に触ってはいけない箇所も、水墨画の紙面上に意識付けしていなくてはならないです。

水墨画で重要なのは、また紙の質ともいわれます。

それが簡単に破れるようではいけませんので、日本画のように、ボードに水張りしたようなかたちで、描くのが最適になります。そして、画用紙ですが、どのくらい墨の粒子を紙面に含ませることができるか、これも、墨の集積としては、計算の内に入っていなくてはなりません。

墨がその層をなして、折り重なるのが、水墨画の醍醐味ですので、あえて、墨を自分で硯で擦ってから、対応するなどすると、より墨の味を活かすことが可能になります。

全体バランスのことについては、過去の大家と呼ばれる人たちの手法をよく見ておくことですし、水墨画を上手くなりたいのであれば、よい水墨画をたくさん鑑賞し、その要点をメモ書きなどするして、覚えましょう。覚えた技術を紙面に転用できるかについては、やはり、筆を握る技術が必要になります。

いかかでしたか??

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