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水墨画を描き始めた時に、動物を描いてみたいと思う事はありませんか?

飼っているペットや、テレビや雑誌で見た動物。出来れば、カッコ良い動物を描いてみたいと思いますよね。

中でも、虎は強く、孤高のイメージが強いので、描いてみたいと思う人も多いかと思います。それに、風水では邪気を払うと言われ、とても縁起の良い動物とされていますので、大切な人に絵を贈りたいと思った時にも、虎の絵は、とてもおすすめ出来る絵です。

ですが、虎はあまり身近な動物とは言えませんので、描くのは難しそうだと思うかもしれませんが、描き方を知れば、誰でも虎を描くコツが身に付きます。

虎の描き方

虎に限らず、どの動物でもそうですが、まずは対象とする動物の観察から始めましょう。虎はその顔立ちにとても印象があるので、そのポイントは必ず抑えましょう。

まず、虎の顔立ちで特徴的なのは鼻筋です。かなり太い鼻筋が通っていますので、まずはそこを意識する事が大切です。

そして、鋭い瞳と、小さめで縁が丸い耳も、虎の特徴です。

そして、何よりも特徴的なのは、その柄です。虎柄という言葉があるように、虎の柄には、かなり特徴があります。虎の模様は、頭のてっぺんから、左右に分かれて縞があります。

そして、目の周りにも、まるで目を囲むように縞があります。そして、虎の顔には白い部分もあります。
目の下や口許は白い部分があるので、大まかで良いので、意識しておきましょう。

そして、虎の胴体の特徴というのは、盛り上がった肩と、長い胴体が特徴的です。そして、その腹部を少し下げて描くと、よりリアルな虎の姿を描く事が出来ます。

そして、虎はなんといっても毛並みが特徴的で、その長さはもちろんですが、その毛質の硬さも意識して描きましょう。

虎を描くコツ

虎を描く時に注意しなくてはいけないのは、他のネコ科の動物との描き分けです。

確かに、目元や柄で描き分ける事は出来ますが、根本的な描き分けが出来ていないと、虎にはなかなか見えません。

ライオンだと腹部が引き締まっていますが、虎の場合は長い胴体に、ややたるんだお腹、体全体のラインとしても柔らかめを意識して描く事が大切です。

全体の印象もややふっくらと描いた方が、虎らしく描く事が出来るようになります。そして、虎の手足はとても太く、どっしりとした印象を与えるように描くのが大切です。

そして、尾は太めに描くと、より虎っぼさが増します。尾を細く描いてしまうと、虎が持つ猛々しさを表す事は出来ません。

そして、毛並みを意識すると、更に虎っぽさが際立ちます。虎の毛並みというのは、柔らかさの中にも、芯の太さがあります。そして、虎の毛並みというのは、長い毛質と、短い毛質があります。この毛並みを使い分けて描く事で、虎の優雅さと力強さを表す事が出来ます。

虎を描く時の手順

1.絵の構図を決める

虎の絵を描く時には、まずはその構図を決める所から始まります。

虎の顔だけを描きたいのか、それとも体全体を描きたいのかで、その描き方も変わってきます。大体のイメージが出来上がって来たら、簡単なデッサンで良いので、別紙に描いておきましょう。

水墨画は、下描きが出来ません。この下描きは、言わば水墨画を描く時の設計図のようなものです。

2.描き出し

そして、描き出しは、どこをメインに見せたいのかという事を意識しましょう。顔をメインに描きたいのであれば、目や鼻から描き始めます。

水墨画は、墨の濃淡で描く事が基本です。まずは、濃く画きたい部分から画き、周囲の毛並みを薄い墨で描きましょう。

そして、体から画きたいという時には、地面との接地面から描いていきましょう。

3.背景

虎の絵を上手に見せるコツは、背景も関係してきます。

周囲の風景をかなり淡く描く事で、虎を浮き上がらせる事が出来ます。

虎の水墨画の難しい所

虎は、縞模様が多い動物です。

あまりにもその距離の感覚を近くにすれば、たちまち虎の絵は真っ黒になってしまいます。縞模様をいかにバランス良く描くかという事は、虎の絵を綺麗に描けるかどうかという事です。

その為には、実際の縞模様よりも細い縞で描く事で解決が出来ます。そして、虎の耳はとても小さく、丸いのですが、あまりにも小さく描きすぎると、見づらくなってしまいます。虎の絵を完成させる為には、その一つ一つのパーツを見つめなおす事から始めましょう。

水墨画で虎の絵を描く時には、虎という動物の体のパーツや、縞模様の位置などを意識する事が大切です。そして、何よりもその虎のイメージです。

虎というのは、孤高の存在としてのイメージが強い動物です。虎を描く時には、その凛々しさも意識すると、更に素晴らしく描く事が出来るようになります。

水墨画は、濃淡で全てを表す方法なので、少しでも水が多いとすぐに滲んでしまいます。虎の絵だけに限らず、水墨画を始めようという時には、筆の水分も調節するようにしましょう。




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