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竹を水墨画で描くというのは、確かな力量が必要になります。

竹自体を、習作として、近距離で描くのであれば、水彩画でもそれはかまいません。

ただし、水墨画における竹の描き方はそのシンプルなまでの構造の胆略化に、その要点があり、その墨で描くひとつの形式にたどり着かなくてはなりません。

水墨画における竹には、筍を描く春のイメージもありますが、夏の頃の水とセットにした、竹林の表現も可能です。水墨画では、季節のイメージが良好に出る側面がありますので、竹が何をあらわすのかを、ただの自然描写だけでない心持ちが必要になるのです。

描き方

竹の描き方というのは、その水墨画の墨色のこさにも依ります。

これは、そのこさが、どのように画の裏地に合うかどうかの問題も有り、そして背景の色にどのようにマッチするかにも依ります。

ただ、言えるのは、垂直に伸びたり、湾曲している竹を描くには、線描によって、さっと描くのが最適であるということです。

この竹の繊維に沿って、描ききるという速効性の高い描き方に慣れなくてはならない問題があります。竹の繊維に沿って描くというのは、竹の節のところでいったん留めてから、描きます。これは、竹の表面を描くという点で非常に重要なところになります。そして、その節の状態が竹の直線や曲線にしても、流れが相違ないことが条件になります。

コツ

コツとしては、竹の直線や曲線が、地面からどのように生えているかに着目することです。つまり、地面からすっと伸びている様を描くのが、竹を風景として描く骨頂といえます。

そして、竹がどのようにたわんでいるかも、その画量として、匹敵されなくてはならない力量の在り処が問われるでしょう。その竹から、竹の笹がどのように生えているかもポイントになります。

全体としての統一感をあらわすために、その竹が根っこの方から、どのように、そしてどの方向に、進んでいっているかが重要になり、また、その重力に依るたわみが、竹を弾力有るしなやかな表現として落ち着かせなくてはなりません。風景の水墨画として、竹を描ききるには、その墨の濃淡よりも、より、地面を意識した、そして、重力の在り処や、風の向きを演出する方策が、その竹を描写する力量となります。

手順

手順としては、まず、竹が出てくる地面の場所を選びます。

竹は群生となりますので、地面の一箇所から、ある程度無造作に生えているのを想像してください。ただし、絵になるときには、それが一種の構図作用のひとつとなります。ですので、その竹の線描が、いかに絵に作用するかを考えます。そして、竹の伸び上がる様相に依って、絵の中に力動性を加えていきます。一つ一つの竹の節まである程度描く方法があり、そして、節の部分を平行に仕上げていきます。

竹を遠方に見立てて描くケースでは、その節の部分までの線描は必要ないかと思われますが、竹の葉までどのように伸びているのか、絵としてちぐはぐにならないように留意してください。

この葉を描ききるということには、墨の濃淡が強調されます。元来竹は、青緑の色をしていますので、真っ黒に描いてしまうのでは、その色の描写が墨では出ません。あくまで、自然の色を映し出すように墨の濃淡で描くのです。

難しいところ

竹の脈打つような線描により、竹の棒状の部分は描けたとしても、葉の部分に低迷して、その造作性に困窮を極めることはあります。

自然の竹を観察してみると、その葉は数え上げることは不可能とされます。つまり、自然そのままを描いていもしょうがないという観点が必要になります。

これは、竹を水墨画で描く時の基本ですが、あるていどの葉の枚数まで、事前に頭の中で想定しておきます。そして、絵の紙の中に、何枚の葉が複数あれば、落ち着くのであるかを構図感覚として、認識します。

この画としての認識力がそのまま、墨で描く際の最初のプラン建てになりますので、事前に予習を重ねて、葉の枚数が何枚で、画が落ち着くかどうかを計算しておきましょう。そして、葉の色を濃すぎずに、描くということが確かな基本となります。

まとめ

竹の描き方のまとめとして、竹自体を習作で描くというのは、その練習用としてあります。ただし、絵として成り立つというのは、その竹が絵の中で何をあらわすかがポイントになるのです。

中国の水墨画では、全体の絵の構図として、その全部が龍を表しているという画風もあり、その絵の部分部分が重なり合ったりして、全体としての墨の調和をもたらしています。ですので、それが、オマージュであったとしても、その竹が自然の何をあらわすのかが、ポイントになるのです。これは、自然描写の中での、自然哲学と言われるもので、中国の僧が何を想うかなどの、古来の哲学的要素を含んでいる問題となります。

竹が自然描写であるのであれば、その絵の中の誰かは、絵の自然の中で何を思っているのだろうとするのが、水墨画の伝達性でもあります。



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