今回は、水墨画で山を描く方法について紹介します!
絵を描くことが好きな方も多くおられると思います。
絵は今ではいろんな方法で描くことができ、鉛筆などで絵を描くこともできれば、コンピューターで絵を描くこともできます。
いろんな描き方があり、自分の好きな方法で描くことができますが、水墨画で絵を描く方もおられると思います。
水墨画とは主に墨の濃淡を利用して描いた絵画であり、中国の唐の時代の中期に始まった絵画です。
日本では鎌倉時代に伝来して、以降水墨画が広まっていきました。
水墨画で有名な人物といえば雪舟がおられますが、今の現代でも水墨画で芸術作品を作っている方はたくさんおられます。
水墨画と言えば古いものと思われるかもしれませんが、1つに芸術作品を作るものであり、描き方も特徴を持っています。
今回のテーマは「山」です。
これからコツと手順について紹介していきます!この記事を読み終えた後は、すっかり山を描くことができるようになっているでしょう!
山の描き方のコツと難しい点
水墨画で山を描くときにはコツがあります。
まずは、墨をつくっていきます。
そして、薄い墨を筆を付けます。
太い筆の軸に近い太い腹の部分を描く軽くなでるように遠くの山を書いていきます。
この際のコツとして力を抜いて軽く描いていくことが大事になります。
力を入れてしまうと遠くの山を表現することができなくなってしまいます。
その後、かすれた部分はサッと上に上げるように描いていきます。
遠くの森の影は太い筆の全体に水を付けて、筆の先に薄い墨を付けて抑えるように1本づつ描いていきます。
このときは薄い墨を付けると失敗しにくくなるので、墨の量をしっかり調整して多く付け過ぎないようにすることがコツになります。
手前の風景は松のような常緑旗を描くようにすることができます。
1本描くだけでも良いですが、2本ぐらい描いておくと絵として様になります。
松を描く際は枝を下に向かってサッとなでるように描くことが大事になります。
サッとなでるようにしないと松の雰囲気を感じさせることが難しいからです。
次は平筆の先に薄い墨を付けて軽く葉を描くようにします。
平筆が無い場合は太い絵の具皿の上で開いて描くことができます。
同じやり方で濃い墨でトントンと軽く叩くようにして濃い葉を描きていきます。
薄く墨を付けた葉の上に、さらに墨を付けていくので乾いたことが確認してから描いていくようにしてください。
薄い部分が濡れたところとは違った感じになります。
中間の景色に空白ができてしまったら森を筆にぎゅっと抑えるようにして描いて空白の状態を合わせて描いていきます。
森の前に森林の幹を描いていき、たくさん描くと森林らしくなります。
小さな筆の先を皿で尖らさせてからサッと描くようにしていきます。
木の茂みも描いていくことが大事になります。
筆の腹横向きにして軽く押さえるように描きていきます。
平筆を軽くポンポンとするように押さえて地面を描いていくと水墨画として良い感じの自然の風景を描いていくことができるようになります。
難しい点は山を描く際に軽く力を抜いて描くようにするところや、山を際立たせることができるように、森や松の木をどこに配置して描くことできるかという点です。
水墨画で山を描くときには力を入れないように思っていてもついつい力を入れて描いてしまうことがあるので、薄く描くことができるように力の加減を調整して描いていくことができるようにすべきです。
山の描き方の手順
山の描き方の手順として、まずは遠くの山を描くようにしていきます。
近い所の山から描いていくと山の遠近感が掴みにくくなるので、遠くから描いていくようにすると良いです。
山を描くときは自分の想像している山を書いていくようにします。
山を描くときに遠くであればあるほど、軽く薄く線を描くようにして描いていくことが大事になります。
山を描いて森の影をつくりたいと思うならば、水を付けて墨を薄めてから押さえるように描いていきます。
山の線よりも墨が濃くなってしまうと影としての役割ができなくなるので、薄く付けるようにします。
遠くの山はこのような手順で書いていきます。
近くの山を描いていく際は少し墨の色を濃くして描くようにすると良いです。
遠くの山との見分け方が付くように山の線を濃くしていきます。
山の線を描くことができれば、今度は影をつくることが必要です。
山の影は近くになれば遠くの影よりも少しだけ濃くしてみることができます。
近くの山で影をつくる際は、少しだけ影の色が遠くの山の影よりも濃くしてみるとより遠近感を感じることができます。
普通の山ではなくて、山の頂上をリアルに水墨画で描きたいならば、線は濃くして山の頂上を丸みがあるように描くことができます。
少しでこぼこも入れていくとよりリアルになるため、でこぼこの部分は少し薄くした墨で描いていきます。
その後に影を作りますが、影の作り方も薄い部分と濃い部分に分ける必要があります。
影が濃い部分は墨の色を濃くして影をつけ、影が薄い部分も出しながら影に強弱をつけていきます。
影が付け加えれたら、次は少し木などを入れていきます。
木といっても山の頂上にあるような木なので、小さな木々という感じで山の頂上に描いていきます。
色は濃い目にして木の感じを出していくと山の頂上を描いていくことができます。
このような手順で山を描いていくこともできます。
山の手順の描き方は先に山を描いて、影を付け、必要ならば木々を少し描いていくことができます。
まとめ
水墨画でも山の描き方は特徴を出すことができるので、山の描き方を知っていて損はありません。
山を描く際に1つの自然の一部として描くならば、端の部分に山を描いて、その後に松の木や森などを描いていくことができます。
山をメインにして描くならば、山の遠近感を出すために山の線を濃くしたり、薄くしたりし、山の影の濃い部分と薄い部分をつくることがコツになります。
山を描く際に大事になってくるのは山の配置と影の強弱になってきます。
余白の部分を上手く利用すること、影の強弱で遠近感を出すことになってくるので、この部分は練習をして身に付けていく必要があります。
水墨画で山を描くことでも他の絵に負けないリアルさを出すことができます。
ぜひ、内容を参考にしてください。
いかかでしたか??
この記事をみて、山が上手に描けるようになりましたか?
何度も挑戦してみましょう!